40代・50代の「人生の停滞」は幻想だった? 118名の調査で判明した幸福度向上の真実
40代から60代の中年期において、「人生が大きく変わりにくい」と感じる方は少なくないかもしれません。しかし、一般社団法人7つの習慣アカデミー協会が創立10周年を記念して実施した調査では、この認識が必ずしも真実ではない可能性が示されました。
この調査では、40代から60代の受講生118名のうち、なんと90%以上が「生きやすくなった」「以前より前向きに感じている」と回答しています。さらに、家族関係、仕事の影響力、感情の安定、人生目的の明確化など、計44項目すべてにおいて自己評価スコアが平均2〜3点(10点満点中)向上していることが確認されました。この結果は、中年期における「人生の停滞」が、内面の価値観や行動原則を見直すことで克服でき、仕事・家族・人生全般の幸福度を向上させることが可能であることを明確に示しています。
中年期の停滞は「原則・哲学の欠如」が原因
近年、40代から60代のビジネスパーソンに広がる「静かな中年危機」は、国内外で新たな社会課題として指摘されています。家族関係の断絶、職場での役割葛藤、感情の不安定化、人生目的の喪失など、表面化しにくい内面的な停滞が特徴です。
調査では、受講前の自由記述に「暗闇」「暗黒時代」「五里霧中」「感情がコントロールできない」「家族と同じ家にいても孤独」「仕事は回っても、心が死んでいる」「人生の舵の握り方がわからない」といった共通の言葉が並びました。特に、経営者や管理職、専門職といった責任ある立場の回答者にこの傾向が強く現れています。回答者の88.3%が経営者・管理職層であることが、この調査の信頼性を高めています。

何に悩んでいたかというランキングでは、「自分の感情コントロールが難しい」(49.59%)、「職場でリーダーシップが発揮できない」(44.72%)、「仕事中心で家庭をおろそかにしていた」(44.72%)などが上位を占めました。

これらの停滞は大きく以下の4つに分類されました。
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仕事の停滞: リーダーとしての行き詰まり、部下との関係悪化、成果が出ない、プレイヤーからの脱却困難。
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家族・パートナー関係の停滞: 夫婦の断絶、子どもの不登校、親との関係のこじれ。
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感情の停滞: イライラ、不安、自責、孤独感。
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人生目的の停滞: 情熱が湧かない、目的が分からない、生きがいがない。
今回の調査は、中年期の停滞が“能力不足”ではなく、「原則・哲学の欠如」によって生じる可能性をデータで裏付けています。
6ヶ月間の「人生哲学」実践がもたらした劇的変化
受講生たちは約6ヶ月間にわたり、世界的ベストセラー『7つの習慣』を人生哲学として学びながら、自身の価値観や行動を見直すプロセスに継続的に取り組みました。この期間中には、自身の思考パターンや感情の傾向を言語化し、仕事、家族、人間関係における課題を構造的に整理する実践が行われました。感情的な反応ではなく、原則に基づいた選択を行い、人生のミッション(行動の軸)を明確にし、日常生活の中で検証・実践することに重点が置かれました。

受講期間を経て、当初強く意識されていた個別の課題への意識は低下し、多くの受講生が「自分の在り方」「大切にしたい価値観」「行動の基準」といった内面的なテーマに意識を向けるようになりました。この哲学を知識として学ぶだけでなく、生活の中で実践と振り返りを重ねるプロセスが、BeforeとAfterにおける変化を生み出した要因の一つである可能性が示唆されます。
その結果、自己評価の10点満点アンケートでは、ほぼすべての項目で平均2〜3点という大きなスコア改善が見られました。具体的な変化としては、以下のような声が寄せられています。
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家族関係: 信頼・感謝・協力関係が8〜10点台へ上昇し、「家の空気が柔らかくなった」「夫婦が仲直りした」「子どもの不登校が改善した」といった声が多数聞かれました。
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仕事面: 影響力や任せる力が高まり、組織の雰囲気が「対立」から「信頼・協力」へと変化しました。
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感情面: イライラや自責が減少し、「生きやすくなった」という声が多く寄せられています。



これらの変化は、レーダーチャートでも明確に示されています。
一般社団法人7つの習慣アカデミー協会の代表理事である斎東亮完氏は、今回の調査結果について次のように語っています。
「40代以降は“人生こんなもんだ”と思い込みやすいものです。痛みや問題があっても『妥協したり、あきらめて、生きていくしかない』と蓋をしてしまう。しかし、人生の中盤以降も、ここから再起動できるのです。責任は分かっているのに情熱や喜びが薄れていると感じる方々が、自分の新たなミッションを取り戻した瞬間、『これだ!』と心が震える。外側の状況が変わっていなくても、自分の内側の世界(人生観・世界観)が変わったその瞬間、人生は再び動き始めます。」

深層インタビューから見ても、年代や職業が異なる5名の受講生の変化のプロセスには明確な共通点がありました。変化の起点は外的環境ではなく、自身の価値観や行動基準を見直す内面的な取り組みであり、それがその後の行動変化につながっていたのです。例えば、夫婦の会話が付箋のみとなっていた家庭から、50代で夫婦で法人を設立した女性や、娘の不登校と夫婦のすれ違いに悩んでいた40代女性、組織内の対立と家庭不在の働き方を見直したIT企業経営者など、多様な事例で同様の変化が確認されています。
中年期は「人生を再設計できる最大の伸びしろの年代」
今回の118名のデータと5名の物語が示した結論は、「中年期は『衰退のスタート』ではなく、『人生をもう一度デザインし直すことができる、最大の伸びしろの年代』である」ということです。斎東代表理事は、「40〜60代は“人生こんなものだ”と最も思い込みやすい年代ですが、今回の調査は、それが幻想であることを示しました。ミッションが再び立ち上がった人は、家族も組織も自然と整い、驚くほどの行動変容が生まれています」と強調しています。
この調査は、2015年〜2025年に一般社団法人7つの習慣アカデミー協会が主催する講座を受講した40代〜60代の男女118名を対象に、オンラインアンケートおよびパーティー会場でのアンケート調査、深層インタビューを通じて2025年11月に実施されました。
中年期に直面する課題は、決して個人の能力不足によるものではなく、内面の「哲学」を見つめ直し、実践することで、人生を再起動させ、仕事、家族、自己の幸福度を劇的に向上させることが可能であると、この調査は示唆しています。
詳細については、以下のリンクをご覧ください。
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一般社団法人7つの習慣アカデミー協会について: https://7habits.ac/about/
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10周年記念深層インタビュー全文: https://7habits.ac/10thstory/


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