令和時代に求められるマネジメントとは
「部下との距離感がつかめない」「ハラスメントを意識しすぎて話せない」「部下に仕事を任せられず、自分が仕事を抱え込んでしまう」といった悩みは、昭和のやり方で育ってきたマネージャーやリーダーが共通して抱える課題です。かつての「働いて働いて働き続ける」という姿勢だけでは、多様化する現代の職場環境では通用しなくなっています。いま求められているのは、「管理する人」よりも「導き、支える人」としてのマネージャー像です。
本書は、昭和時代の会社の状況や中間管理職のあり方を振り返りながら、現代に求められるマネジメントの本質を解き明かします。昭和型のマネジメントでも通用する部分と、令和時代に合わせて変革すべき部分を明確にし、成果を上げ続けられる組織づくりの具体的なノウハウや心構えを示しています。
昭和と令和で変わる「仕事の教え方」
ティーチングとコーチングの使い分け

昭和時代には、上司が主導して知識やスキルを教える「ティーチング」が主流でした。中には、「背中を見て学べ」といった指導方法も少なくありませんでした。しかし、令和の現在では、部下の自発的な気づきや考えを引き出す「コーチング」が普及しています。

現代のマネージャーには、部下の経験や能力、業務習熟度に応じて、ティーチングとコーチングを適切に使い分けることが求められています。ティーチングは上司から答えを教えるイメージ、コーチングは上司が部下の答えを引き出すイメージです。それぞれのメリット・デメリットを理解し、活用することが重要です。
効果的な部下育成のためのフィードバック

コーチングのスキルには「傾聴」「質問」「フィードバック」の3つが挙げられますが、これらを実践することは容易ではありません。特に、部下からの率直なフィードバックは、自身のコーチングが適切に行われているかを確認する上で不可欠です。
また、コーチングは実務経験のある部下には有効ですが、新人や実務経験のない部下には、昭和時代に主流だったティーチングが有効です。ただし、昭和の課長のような「サイレントティーチング」ではなく、「わからないことがあったらいつでも質問して」と積極的に声をかけ、傾聴や質問を入れながら丁寧に教えることが重要です。部下の状況を見極め、相手に寄り添う気持ちでアプローチを使い分けることが、効果的な部下育成につながります。
書籍概要と著者紹介
目次
本書は以下の目次で構成されており、マネジメントに関する多角的な視点を提供します。
-
はじめに
-
第1章 昭和と令和 部下との関わり方はどれだけ違うのか
-
第2章 昭和と令和 マネジメント方法はどれだけ変わったのか
-
第3章 昭和と令和 部下の目標設定と昇格、キャリア支援
-
第4章 昭和と令和 雇用形態の移り変わりと今後のビジョン
-
第5章 昭和と令和 自分自身の動き方
-
第6章 昭和と令和 上司のあるべき姿
-
おわりに
書籍情報
-
発行:株式会社すばる舎
-
著者:田島ヒロミ
-
判型:四六判
-
頁数:256ページ
-
ISBN:978-4-7991-1390-5
-
Cコード:0030
-
価格:本体1,600円+税
著者略歴
著者である田島ヒロミ氏は、組織開発・人財育成コンサルタントとして活躍されています。早稲田大学法学部を卒業後、生命保険会社にて営業、経理、事務システム企画、資産運用、コールセンター設立など多岐にわたる業務を経験し、昭和流のマネジメントを部下としても管理職としても経験されました。その後、外資系生命保険会社でのマネージャー経験を経て、現在は経営コンサルティング会社で、大手から中小企業まで100社以上、延べ2万人を超える人財育成・組織開発に携わっています。現場に根差した実践的な支援を通じて、時代を超えて通用するマネジメントの本質を伝えています。
まとめ
激動の令和時代において、マネージャーやリーダーは常に変化に対応し、組織の成果を最大化する役割を担っています。本書は、昭和の経験を活かしつつ、現代に求められるマネジメントへと進化するための具体的な道筋を示してくれるでしょう。自身のマネジメントスタイルを見直し、より効果的な組織づくりを目指す方にとって、貴重な一冊となるはずです。


コメント