人生を「巻」で数える「自分ものがたり」思考法とは
現代は価値観やライフスタイルが多様化し、明確な「正解」が見えにくい時代です。このような環境下で、「なりたい自分」を追い求めたり、特定の年齢までに目標達成を義務付けたりする考え方は、かえって自分を追い詰める要因となり得ます。本書が提唱する「自分ものがたり」とは、自分自身を物語の主人公と見なし、少し距離を置いて「読者目線」で客観的に捉える作法です。
この思考法を導入することで、以下のメリットが期待できます。
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キャリアや人生の再定義: 人生を年齢ではなく「巻」で数えることで、何歳からでも変化や挑戦が可能な「冒険」として捉え直すことができます。
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「自分ごと化」沼からの脱出: 知らず知らずのうちに自分を追い込みがちな「自分ごと化」(物事を自分自身のこととして捉えすぎる傾向)から脱却し、「ひとごと化」(自分を客観視し、物語の登場人物のように捉えること)することで視野が広がり、心にゆとりが生まれます。
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メンタル維持のスキル習得: 辛い状況に直面しても心が折れない、メンタルを保つスキルを身につけることにつながります。
「自分ものがたり」を描く3つのステップ
著者は、大手コンサルティングファームに勤務しながら、週末に個人コンサル「はたらく女性のかていきょうし」を17年間続けているタブタカヒロ氏です。同氏が自身の仕事の壁に直面した経験から編み出したこのキャリア戦略は、難解な専門用語を必要とせず、誰もが実践できる3つのステップで構成されています。
ステップ1:設定
これまでの自身の経験や出来事を点と点として捉え直し、自分が主人公となる物語の「テーマ」と「キャラ」を設定します。これにより、過去の出来事に新たな意味付けを与え、一貫性のある物語の土台を築きます。
ステップ2:展開
人生における様々な山あり谷ありの経験を、物語の起伏として意味付け、多角的に描きます。これは、困難な局面も物語の重要な「展開」として捉え、成長の機会として解釈する視点を提供します。
ステップ3:連載
漫画の連載のように、常にワクワク感を持ち続けながら、心が折れない習慣を身につけます。この継続的な視点が、マンネリや諦めから遠ざけ、前向きな行動を促します。
これらのステップには、著者自身の「タブタカヒロのものがたり」が事例として紹介されており、読者が自身の物語に置き換えて考える際の具体的な指針となります。
「3つの顔」で深みのある物語を
物語を展開する際には、個人の「ワーク(仕事)」「ライフ(プライベート)」に加え、「サード・フェイス(仕事でもプライベートでもない第三の自分)」という3つの側面からキャラクターを描くことが推奨されています。

多様な側面から自己を捉えることで、より深みのある、多角的な「自分ものがたり」を紡ぐことが可能になります。これは、特定の役割に縛られず、様々な可能性を探求する上で非常に有効なアプローチと言えるでしょう。
著者紹介と「かてきょ」について
著者のタブタカヒロ氏は、コンサル歴約20年のビジネスコンサルタントであり、「はたらく女性のかていきょうし」としても活動されています。専門用語を使わない「おしゃべり」を通じて、個人の想いを引き出し、その人らしいキャリアの方向性を「自分ものがたり」として描き直すサポートをされています。

本書の発売を記念し、購読者専用の個人コンサルティング「かてきょ」の申し込みフォームも開設されました。トーク番組のような対話を通して、自身のテーマやキャラ、キャリアの方向性を整理する貴重な機会となるでしょう。詳細については、本書をご確認ください。
書籍情報
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書名: 『モヤモヤが晴れる最強の魔法 「自分ものがたり」で人生が変わる』
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著者: タブタカヒロ
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定価: 1,760円(税込)
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判型: 四六判並製 192ページ
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発売日: 2026年4月16日
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出版社: 小学館
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ISBN: 978-4-09-311609-1
この書籍は、キャリアや人生の「次の章」を模索するすべてのビジネスパーソンにとって、新たな一歩を踏み出すための羅針盤となるはずです。


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