なぜ「令和シニア」が重要なのか
その理由は、60代の「令和シニア」が、仕事を完全に引退した70代以降の層とも、現役世代とも異なる、独自の価値観と消費行動を持つ「新たな生き方を開拓しようとしている」世代だからです。この世代を深く理解することが、現代社会の課題解決や新しい市場の開拓に繋がる大きな可能性を秘めていると考えることができます。
株式会社博報堂のストラテジックプラニング局の未来洞察プロジェクト「LEAD2030」と株式会社Hakuhodo DY ONEのマーケティング専門組織「令和シニア研究所」は、このたび共著にて新刊『THE FRONTLINE GENERATION 令和シニア なぜいまZ世代マーケターは60代に「未来」を見るのか?』を出版しました。

本書では、従来一律に「シニア」と定義されていた60代以降の層に対し、特に60代を「令和シニア」と定義し、彼らが半生の中で培ってきた「4つのスキル」や独自の価値観、消費行動を深掘りしています。
データから見る「令和シニア」の実態
本書で示されているデータからは、「令和シニア」の興味深い実態が浮き彫りになります。
「社会とのつながり」と「下の世代との交流」への高い意欲
博報堂やHakuhodo DY ONEが持つデータによると、「定年=引退」ではなく「生涯現役」への熱量が高い令和シニアは、社会とのつながりを持ちたいという欲求が20代の若者を上回る結果が出ています。また、「下の世代の友人・知人が欲しい」と考える割合も、70代に比べて高いことが示されています。これは、一括りに「シニア」としてしまうと見過ごされがちな、令和シニアならではの特性と言えるでしょう。

激動の時代を生き抜いた経験がもたらす示唆
令和シニアは、戦後復興、高度経済成長、バブル崩壊、IT革命といった、日本が大きく変化した時代を当事者として生きてきました。このような激動の時代に適応し、乗り越えてきた経験は、現代のような見通しのつかない社会において、未来を考える上で貴重な手がかりに満ちています。

本書は、シニア像の固定観念にとらわれず、現代社会と向き合い、最適なマーケティング戦略を考えるための実践的なヒントを提供します。目次は以下の通りです。
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はじめに:高齢先進国である日本だからこそ新しいマーケティングを
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序章:なぜいま“令和シニア”に着目するのか
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第1章:“令和シニア”はこうして生まれた
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第2章:令和シニアの価値観の現在地 ― データから読み解くインサイト
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第3章:令和シニア×デジタルマーケティングの勝ち筋
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第4章:実例を通じて読み解く ― 令和シニアから広がるビジネスチャンス
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第5章:令和シニアを羅針盤に、新マーケットを見立てる
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おわりに: 世代の壁を超え、ロバストな未来を共創するために
書籍の詳細は、以下のリンクからご確認いただけます。
まとめ:令和シニアを羅針盤とするマーケティング戦略
60代の「令和シニア」の動向を深く理解し、彼らの持つ潜在的な価値に着目することは、これからの時代における持続可能でロバストな(頑健な)マーケティング戦略を構築するための重要な羅針盤となるでしょう。従来の「若者神話」に囚われず、多角的な視点から市場を捉え直すことが、新たなビジネスチャンスを創出する鍵となります。ぜひ、本書を通じて、これからのマーケティング戦略を再考するきっかけとしていただければ幸いです。


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