40代以上の働きがいが低下、AI・DX時代におけるミドル・シニア層のストレス実態とキャリア戦略

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340万人調査で浮き彫りになったミドル・シニア層の疲弊

株式会社ヒューマネージが2020年から2025年の6年間で実施した、延べ約340万人分のストレスチェックデータ分析により、この深刻な状況が判明しました。この大規模調査は、働く人々のストレス状態を年代別に比較し、特にミドル・シニア層(40代・50代以上)が直面している課題を浮き彫りにしています。

全体的な高ストレス者の割合は横ばい

企業が実施するストレスチェックでは、ストレスによる不調が顕著な人や、不調が進むリスクが高い人を「高ストレス者」と定義し、医師による面接指導の対象としています。2020年から2025年までの高ストレス者の割合は、2023年以降は横ばいで推移しています。

高ストレス者の割合の年次推移を示す表。2020年の11.7%から2022年には13.1%まで増加し、その後2023年から2025年にかけては12.6%で推移している。

年代によって異なるストレス反応とサポート状況

しかし、この全体的な傾向の裏で、年代別の詳細な分析では明確な違いが見られます。20代の「ストレス反応」(ストレスによって起こる心身の反応)が改善傾向にある一方、40代・50代以上ではスコアが徐々に悪化しています。また、ストレス状態に大きく影響する「ソーシャルサポート」(上司や同僚からのサポート)についても、20代・30代では改善が見られるのに対し、40代・50代以上では改善が見られませんでした。

2020年から2025年までの「ストレス反応」と「ソーシャルサポート」の年代別推移を示す2つの表です。5段階評価の平均値と2020年比が示されており、高いほど良好です。

「働きがい」と「技能の活用度」の低下が顕著

特に注目すべきは、「ストレスの原因(ストレッサー)」に関する項目です。9項目(※)のうち、「働きがい」と「あなたの技能の活用度」(自身の技術や知識が仕事で活かせているか)において、40代・50代以上と20代・30代の間に大きな差が開いています。とりわけ、40代・50代以上の「あなたの技能の活用度」が悪化し続けていることが確認されました。

(※)「心理的な仕事の負担(量)」「心理的な仕事の負担(質)」「自覚的な身体負担度」「職場の対人関係でのストレス」「職場環境によるストレス」「仕事のコントロール度」「あなたの技能の活用度」「あなたが働いている仕事の適性度」「働きがい」

2020年を基準とした「働きがい」の年代別推移を示す折れ線グラフ。20代は良化傾向、30代は改善が見られる一方、40代以上は横ばいまたは悪化傾向にあることを示している。

「あなたの技能の活用度」の年代別推移を2020年から2025年まで示す折れ線グラフ。20代・30代は技能活用度が良化・横ばい傾向にある一方、40代・50代以上では悪化傾向が見られます。

AI・DX時代のミドル・シニア層への新たなアプローチ

この調査結果から、若年層が働き方改革や健康経営などの企業の取り組みによって改善傾向にあるのに対し、ミドル・シニア層はAI活用やDX化による役割の変化に適応しきれていない可能性が高いことが示唆されています。経験が活かしにくいと感じることで、働きがいの低下やストレス反応の悪化につながっていると考えられます。

キャリア・ロンジェビティの視点からケアを

企業は、このミドル・シニア層への「ケアの配分」を強化することが求められます。単なる「やらされ」のリスキリング(新しいスキルや知識の習得)ではなく、近年注目されている「キャリア・ロンジェビティ(職業人生の健康寿命)」の視点を取り入れるべきです。これは、長く健やかに活躍し続けるための前向きな取り組みとして、スキルの再獲得や役割づくりを捉え直すことを意味します。

具体的には、以下の取り組みが有効であると考えられます。

  • リスキリング: AIやDXに対応する新たなスキルの習得を支援する。

  • 役割の再設計: 長年の経験や知見を活かせる新たな役割やプロジェクトを創出する。

  • 相談体制の強化: キャリアやストレスに関する相談窓口を充実させる。

  • 横の関係性づくり: 世代を超えた交流や、同世代のネットワーク形成を促進する。

これらの対策は、ミドル・シニア層の活躍を促すだけでなく、企業の持続的な成長にも貢献するでしょう。

調査概要とストレスチェック『Co-Labo』について

今回の分析は、ヒューマネージが提供するストレスチェック『Co-Labo(コラボ)』で実施されたデータに基づいています。

調査時期 2020年から2025年までの6年間
調査票 ストレスチェック『Co-Labo』 (『職業性ストレス簡易調査票』+独自設問が追加された調査票)
対象者数 3,400,641名(延べ)

『Co-Labo』は、2002年に開発された、一次予防に焦点を当てたストレスチェックサービスです。従来のストレスチェックがストレスの原因と結果に重点を置くのに対し、「コーピング(ストレスへの対処力)」「レジリエンス(ストレスからの回復力)」、そしてコーピングの資源となる「ソーシャルスキル」も測定します。これにより、受検者はストレスと上手に付き合うための具体的なヒントを得ることができます。

年間60万人以上が受検しており、その実績は信頼に足るものです。

白背景に鮮やかな緑色で「Co-Labo /」と書かれたロゴマークです。シンプルながらも視認性の高いデザインで、共同作業や研究室のような意味合いを想起させます。

詳細については、以下のサービスサイトをご覧ください。

この調査結果は、多くの企業が抱える人材戦略の課題に対し、具体的な示唆を与えています。ミドル・シニア層がその豊富な経験と知識を活かし、新しい時代においても健やかに活躍できる環境を整えることが、これからの企業にとって不可欠な要素となるでしょう。

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この記事を書いた人

沖縄で3匹の猫たちと暮らす「沖縄の黒猫」と申します。スマホやAIの進化で色々な情報が簡単に手に入る便利な時代ですが、得た情報を実践するのは凄く難しいので、得た情報を記事にすることで色々行動出来る様になりたいと思い、サイトを運営しています。

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