「対話」が組織を変える鍵:八戸市が取り組む職員エンゲージメント向上策と管理職の役割

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八戸市が取り組む職員エンゲージメント向上策:鍵は「対話」にあり

株式会社CAQNAL(カクナル)は、青森県八戸市が実施した「令和6年度 職員エンゲージメント調査」の結果分析を行い、その結果をもとに管理職向けのワークショップを実施しました。この取り組みは、職員の高い貢献意識を組織全体の力へと変え、より良い職場環境を築くための重要な一歩となるでしょう。

会議室でのプレゼンテーションの様子

調査で浮き彫りになった「対話」の重要性

調査の結果、八戸市役所の職員は市の発展や市民への貢献意識が非常に高いことが確認されました。また、時差出勤や部分休業といった制度面の整備も組織の強みとして挙げられます。しかしその一方で、以下の4つの課題が明らかになりました。

  • 面談や情報共有の形骸化など、組織内のコミュニケーション不足

  • 人事評価制度の不透明さ・不公平感

  • 育成・研修・福利厚生の運用不全

  • 将来のキャリアプランの不明確さ

これらの課題は、職員のモチベーションや組織エンゲージメントの低下に直結するものです。この結果を受け、八戸市は「組織内の対話」を今後の改革における最重要キーワードとして位置づけ、制度(評価)と文化(組織風土)の両面から、職員が「安心して意見を言え、挑戦できる環境」の整備を進めています。

組織内の対話を促進するための要素をまとめた図

既に実施・着手されている具体的な施策

八戸市は、サーベイで特定された課題に対し、迅速に以下の施策に着手しています。

  • 人事評価フィードバックの義務化: 評価結果の理由説明を義務化し、職員の納得感向上を図っています。

  • キャリアプランを可視化する「職場紹介シート」の作成: 各部署で活かせる経験や業務内容を具体的に開示し、自律的なキャリア形成を支援します。

  • 特別休暇の利用促進に向けた「生理休暇」から「F休暇」への名称変更: 心理的なハードルを解消し、福利厚生の実効性を高めることを目指しています。

管理職向けワークショップで共有された「成功循環モデル」

調査結果を単なる報告で終わらせず、組織文化を変えるための実践的な取り組みとして、管理職を対象とした部下とのコミュニケーションワークショップが実施されました。ワークショップでは、ダニエル・キム氏の提唱する「成功循環モデル」が用いられ、組織の成果を上げるためには、まず「関係の質」を高め、対話を通じて「思考の質」を向上させることが不可欠であると共有されました。

ワークショップの主な内容は以下の通りです。

  • 「1on1ライト版」の推奨: 繁忙期でも実施可能な、週1回5〜10分の短時間対話の定例化を提案しています。

  • 部下の変化に気づく「観察ポイント」: 表情、声のトーン、作業速度などから心理的負荷を早期に察知するスキルの習得を促します。

  • 異動者への「部署の3つの基本」の伝承: 暗黙知を明文化し、異動者が新しい組織でスムーズに立ち上がるための対話術を学びます。

  • チーム成長の5フェーズ: タックマンモデルをベースに、自律的に機能するチームへと成長させるための段階的な関わり方を学習します。

「納得感のある対話」が組織の質を変える

株式会社CAQNAL 代表取締役 中島 篤氏は、今回の調査を通じて八戸市職員が持つ「市民のために」という強い志を改めて感じたと言います。そして、この志を組織全体の力に変えるためには、制度の改善以上に「納得感のある対話」が不可欠であると強調しています。

眼鏡をかけたCAQNAL代表取締役の中島篤氏のポートレート

中島氏は、人事評価のフィードバック改善や1on1の文化醸成が、組織の関係の質を劇的に変える一歩となると確信しており、八戸市役所が「安心して意見が言え、挑戦できる環境が整っている自治体」のロールモデルとなるよう、引き続き現場に伴走していく意向です。

この取り組みは、私たち管理職が日々の業務で直面する組織課題に対しても、示唆に富むものでしょう。部下との対話の質を高めることが、結果として組織全体の生産性向上と健全な発展に繋がることを改めて認識させられます。

組織人事コンサルティングを手がける株式会社CAQNALの詳細については、以下の公式サイトをご覧ください。

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この記事を書いた人

沖縄で3匹の猫たちと暮らす「沖縄の黒猫」と申します。スマホやAIの進化で色々な情報が簡単に手に入る便利な時代ですが、得た情報を実践するのは凄く難しいので、得た情報を記事にすることで色々行動出来る様になりたいと思い、サイトを運営しています。

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