40代・50代の専門職必見:デザイナーのキャリア観、AIへの意識、副業動向に見る世代間ギャップと未来戦略

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デザイナーのキャリア戦略:40代・50代専門職が知るべき世代間ギャップと未来への視点

株式会社JDNが実施した最新の調査により、デザイナーの働き方に関する実態と意識において、世代間で明確な違いが浮き彫りになりました。特に40代・50代の専門職の方々が、今後のキャリアを考える上で重要な示唆が得られる内容です。

変化するデザイン業界の現状と調査の背景

生成AIの普及や多様な働き方の進展は、デザイン業界に大きな転換期をもたらしています。このような状況下で、現場のデザイナーがどのようなキャリア観を持ち、変化にどう向き合っているのかを可視化するため、本調査は実施されました。この結果は、デザイナーが持続的に活躍できる環境を整え、企業との最適なマッチングを促進する上での貴重なデータとなります。

調査は、2025年12月25日から2026年1月1日にかけて、全国の20歳から69歳のデザイン関連職として働く279人を対象に、Webアンケート形式で行われました。

世代によって異なるキャリア観とAIへの意識

調査結果からは、キャリアに対する価値観やAIへの認識において、世代間の顕著な差が見て取れます。

長く働き続けるために重視する要素:若手は「報酬」、シニアは「やりがい」

長く働き続けるために重要だと考える要素は、年齢とともに変化する傾向があります。20代から40代では約半数が「給与水準」を重視している一方で、50代以降ではこの傾向が変化し、60代以上では80.0%が「仕事のやりがい」を重視していることが明らかになりました。これは、キャリアの初期段階では経済的基盤を重視し、経験を重ねるにつれて自己実現へと働く動機が移り変わる実態を示唆しています。

長く働き続けるために重要だと思う要素

また、30代・40代では「人間関係(チーム・上司)」、20代〜40代では「勤務時間の柔軟性」を重視する傾向が見られます。60代以上では「スキルを活かせる環境」が高く、長年の経験を発揮できる場を求める姿勢がうかがえます。

AIの普及による働き方・役割の変化:50代の半数が「激変」を予感

AIが働き方やデザイナーの役割に与える影響について、全体の57.7%が「変わる」と予想しています。中でも50代は46.9%が「大きく変わる」と回答しており、これは20代(24.7%)の約2倍にあたります。長年の経験を持つベテラン層ほど、自身の職能が再定義される可能性に対して高い緊張感を抱いていることが伺えます。

AIの普及で働き方やデザイナーの役割はどの程度変わるか

具体的な意見としては、「制作実務のAI代行による役割のディレクション・判断業務へのシフト」、「企画書作成や素材探しなどの効率化による生産性向上」、「参入障壁の低下による市場の二極化」などが挙げられています。AIが提供するプランを検討し、いかに活用していくかという「指示力」や「コントロールスキル」が今後求められるでしょう。

スキル習得方法:若手は「SNS・動画」、ベテランは「現場での試行錯誤」

新しいデザインツールやスキルの学習方法にも世代差が見られます。20代〜30代では4割以上がSNSやYouTubeなどの動画、Web記事を主要な学習手段として活用しています。一方、50代以上では56.2%が「業務を通じた試行錯誤」を重視しており、実践的な学びを好む傾向が見られます。

新しいツールやスキルを現在どのような方法で学んでいるか

この結果は、組織全体のスキルアップを加速させるためには、世代に応じた多様な学習環境の提供が鍵となることを示しています。

40代の「ハイブリッド志向」:安定と副業への関心

40代の働き方に関する意向は、他の世代とは異なる特徴を示しています。

転職意向:定着傾向と条件次第での意欲

現在の転職意向について見ると、年齢が上がるにつれて「定着」へと移行する傾向があります。40代では「まったく考えていない」層が33.9%に達し、20代(20.5%)を上回るなど、現職に腰を据えて働こうとする意識が高いことが伺えます。

現在の転職意向

しかしながら、40代は「条件が合えばすぐにでも転職したい」と回答した割合も16.9%と全世代で最も高く、安定を重視しつつも、より良い条件やキャリアアップの機会には関心を示す「ハイブリッド志向」が見られます。

副業への関心:40代が最も高い結果に

副業への関心は全体で5割を超えており、デザイナーの間で副業に対する高い関心がうかがえます。中でも「やや興味がある」という回答は40代(42.4%)が全世代で最も高い結果となりました。

副業への興味

これは、40代が現在の職場に定着しつつも、副業を通じて自身のスキルを活かしたり、新たな経験を積んだりすることで、キャリアの幅を広げたいという潜在的なニーズを持っていることを示唆しています。企業側にとっても、社内での安定した立場に加え、副業などの社外活動を許容する環境づくりが、ミドル層のエンゲージメント(従業員の会社への貢献意欲)を高める上で重要なポイントとなるでしょう。

まとめ:変化の時代におけるキャリア戦略の再考

本調査結果は、デザイン業界が直面する大きな変化の中で、各世代がどのようにキャリアを捉え、対応しようとしているのかを明確に示しています。特に40代・50代の専門職の方々にとっては、自身の強みを再認識し、AIとの協働、新しいスキルの習得、そして副業を通じたキャリアの多様化を検討する上で、具体的なヒントとなるはずです。

変化の激しい時代だからこそ、自身のキャリアパスを定期的に見直し、柔軟に対応していく姿勢が求められます。

関連情報

株式会社JDNは、デザイン関連の求人情報サイト「デザインのお仕事」を運営するほか、以下のメディアを通じてデザイン業界を支援しています。

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この記事を書いた人

沖縄で3匹の猫たちと暮らす「沖縄の黒猫」と申します。スマホやAIの進化で色々な情報が簡単に手に入る便利な時代ですが、得た情報を実践するのは凄く難しいので、得た情報を記事にすることで色々行動出来る様になりたいと思い、サイトを運営しています。

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