現代の経営課題を乗り越える「共創」の力:岡山大学オープンイノベーションチャレンジが拓く新事業創出の道

目次

現代の経営課題に挑む「共創」という解決策

現代の企業経営において、SDGs、DX推進、カーボンニュートラルといった複雑な課題が山積しており、従来の自前主義では解決が困難な状況に直面している企業も少なくありません。このような時代において、国立大学法人岡山大学が提供する産学共創プログラム「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」は、企業や自治体が抱えるこれらの課題に対し、大学の叡智とリソースを最大限に活用し、共に新たな価値を創造する「共創」の場を提供します。このプログラムは、単なる研究シーズとニーズのマッチングに留まらず、ビジョン形成の初期段階から大学が深く関与することで、これまでにない新規事業の創出(0→1)や既存事業の育成(1→10)を目指すものです。

新しいモノを共に見つけ価値にする「共創」からはじまる一歩 SUSTAINABLE Open DEVELOPMENT Innovation GOALS Challenge 岡山大学オープンイノベーションチャレンジ (26年1月期) 共創活動パートナー募集 岡山大学 OKAYAMA UNIVERSITY J-PEAKS

なぜ今、大学との「共創」が求められるのか

企業経営を取り巻く環境は、過去に例を見ない速さで変化しており、経営陣や事業企画担当者は、常に新たな知見や解決策を模索しています。しかし、多忙な業務の中で、多様なシンポジウムやセミナーに参加し、情報を集めるだけでは、肝心なビジョン形成や企業全体の変革までには至らないケースも少なくありません。ここで重要となるのが、外部の知見やリソースを積極的に活用する「オープンイノベーション」の考え方です。

大学は、多岐にわたる学術領域の最新の研究を行う教員を有し、また産学官出身者も多数在籍しています。このような大学の多様な人的・知的リソースは、企業が自社だけでは到達し得ない新たな視点や解決策をもたらす可能性を秘めています。

従来の産学連携では、企業側が明確なニーズを持ち、大学側が提示するシーズ(研究成果)と照らし合わせる「仲人のお見合い形式」が一般的でした。しかし、新規事業創出のように明確なビジョンやニーズが固まっていない場合、この形式では効果的な連携が難しいという課題がありました。また、企業側から見ると、大学の制度やアプローチ方法が不明瞭であると感じることも少なくありませんでした。

企業と大学、それぞれの立場から見た連携における課題を説明した図

「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」の具体的な仕組み

ビジョン形成からプロジェクト創出までのプロセス

「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」では、企業と大学の担当者がユニットを結成し、共にビジョン形成からプロジェクトを創り上げていきます。このプログラムは、以下の9段階のプロセスで進行します。

  1. 企業担当者が岡山大学オープンイノベーション機構へ申し込みを行います。
  2. 企業担当者と大学担当者(URAやコーディネーターなど)が複数回の会議を実施し、案件やプログラム内容を共有します。
  3. 両者間でプログラム推進の合意を得ます(契約締結書の準備は不要です)。
  4. 企業と大学の担当者で、ビジョン、ミッション、バリュー、ニーズ&シーズを明確化するプログラム形成作業を複数回行います。
  5. 学内での周知後、企業と大学の担当者がユニットを結成し、各学部・大学院、研究所などを巡る「学内産学共創活動」を実施します。
  6. 秘密保持のもと、「企業→研究者」、「研究者→企業」の双方から課題や案を提示し検討する「共創ピッチ」が、学内活動で巡る部署ごとに開催されます。
  7. 共創ピッチで得られた有望な案件について個別に議論し、明確化したビジョンなどに沿わせていきます。
  8. 企業、大学の担当者、研究者の三者で合意を得ます(共同研究契約などを締結します)。
  9. 事業を開始し、大学担当者が伴走して研究者の活動などをマネジメントします。

このプロセスを通じて、数カ月~半年以内という目安で、新しい取り組みを具体化することが目指されます。

企業と大学の産学連携プロセスを図示。ビジョン形成、ニーズ・シーズのマッチング、共同・受託研究、大型化を経て新たな価値を社会提供する流れを説明。岡大OIチャレンジの取り組みです。

岡山大学オープンイノベーション機構における産学共創活動の9段階プロセスを説明した図

企業が得られる多大なメリット

このプログラムに参加することで、企業は多岐にわたるメリットを享受できます。

  • 多様なリソースの活用: 新規事業やSDGs関連の取り組みにおいて、自社リソースだけでなく、大学の多様な人的・物的リソース(最新の研究者、多様な産学官出身の大学人など)を効果的に活用できます。

  • 新知見の獲得: 学内産学共創活動や共創ピッチを通じて、企業側が予想しなかったような新たな知見や研究者からの提案を得ることが可能です。これは既存事業の育成だけでなく、全く新しい事業の創出にも繋がります。

  • 人材育成の機会: 最新の研究者や大学人と「共に考える」経験は、社員の新たな思考や発見を促し、人材・キャリア育成に大きく貢献します。また、SDGs教育やそのビジネスマネジメントを学ぶ良い機会ともなります。

  • 客観的なビジョン形成: 多様な学術領域の知見を持つ大学組織と共にビジョン形成を行うことで、自社のビジョンや事業戦略を客観的に捉え直し、より強固なものにできます。

  • 柔軟な対応: 企業だけでなく、自治体などの非営利組織も活用可能です。また、東京オフィスでも相談を受け付けているため、関東圏の企業も気軽に連絡できます。プログラムを非公開で進めることも可能であり、秘密保持のもと共創ピッチが開催されるため、情報の漏洩や企業間の接触についても十分配慮されます。

岡山大学のイノベーション推進体制

岡山大学は、長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」を掲げ、研究力・イノベーション分野の強化を推進しています。2019年には「岡山大学オープンイノベーション機構(岡大OI機構)」を設置し、2021年にはアジャイル的な研究マネジメント組織「岡山大学イノベーションマネジメントコア(IMaC)」へと組織改編を行いました。さらに、内閣府や文部科学省の事業採択を受け、イノベーション創出環境の強化に努めています。

これらの取り組みは、岡山大学が社会変革を成すための人材・組織の強化に力を入れていることを示しており、「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」もその一環として位置づけられています。

お問い合わせ先

「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」にご関心のある企業、団体、自治体の方々は、下記担当窓口までお問い合わせください。

  • 岡山大学研究・イノベーション共創機構 オープンイノベーションチャレンジ担当

    • 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟

    • TEL:086-251-7112

    • E-mail:ura-info@okayama-u.ac.jp

    • Webサイト: https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

  • 関東圏など(岡山県域以外)の企業や自治体等の方

    • 岡山大学東京オフィス

    • E-mail:ura-info@okayama-u.ac.jp

  • 岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)

  • 岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)

  • 岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先

    • 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部

    • 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

    • TEL:086-251-8463

    • E-mail:sangaku@okayama-u.ac.jp

    • Webサイト: https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

  • 岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先

    • 岡山大学研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(略称:チーム共用)

    • 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

    • TEL:086-251-8705

    • FAX:086-251-7114

    • E-mail:cfp@okayama-u.ac.jp

    • Webサイト: https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/

  • 岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先

    • 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

    • 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

    • E-mail:start-up1@adm.okayama-u.ac.jp

    • Webサイト: https://venture.okayama-u.ac.jp/

参考情報

J-PEAKS 岡山大学 OKAYAMA UNIVERSITY TOP GLOBAL UNIVERSITY JAPAN Japan. Committed to the SDGs 1870 岡山大学病院 OKAYAMA UNIVERSITY HOSPITAL

広大な大学キャンパスまたは大規模施設を中心に、住宅街や農地が広がる地域の空撮写真。背景には緑豊かな山々が見え、都市と自然が調和した日本の風景を示しています。

晴れた日の都市の広大な空撮写真です。多くの高層ビルや建物が密集しており、手前には屋上にヘリポートを持つ大きなビルが写っています。遠くには山々が見え、活気ある都市の景観が広がっています。

岡山大学が文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択されたことを告知する画像です。

岡山大学の那須保友学長が、地域中核・特色ある研究大学としてSDGsと連携し、地域と地球の未来を共創し持続可能な社会を実現する大学の力を信じるメッセージを発信しています。

岡山大学のロゴマークが中央に配置され、その下に大学名(日本語と英語)と「世界への扉を開く」というスローガンが書かれた画像です。

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この記事を書いた人

沖縄で3匹の猫たちと暮らす「沖縄の黒猫」と申します。スマホやAIの進化で色々な情報が簡単に手に入る便利な時代ですが、得た情報を実践するのは凄く難しいので、得た情報を記事にすることで色々行動出来る様になりたいと思い、サイトを運営しています。

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