なぜ優秀なリーダーほど「変化」でつまずくのか
組織における「トランジション」(昇進、異動、転勤、出向、転職などに伴い、新たな役割や環境に適応が求められる移行期)は、多くのリーダーにとってキャリアの重要な節目です。しかし、この移行期は決して容易ではありません。IMDビジネススクールの調査¹によると、半数以上のリーダーが新しい役割に慣れるまでに半年以上を要するとされています。企業は就任初日から成果を期待する傾向があるため、この期待と現実のギャップがストレスを生み、リーダーの自信喪失や周囲からの信頼を揺るがす要因となることがあります。
近年、企業形態の複雑化や役割の多様化、ビジネス環境の変化が加速しており、トランジションの頻度と難易度も高まっています。しかし、トランジションは「本人が乗り越えるべき個人の課題」と捉えられがちであり、十分な支援が提供されていないのが現状です。
リーダーの適応は組織全体のパフォーマンスにも大きく影響します。リーダーの迷いはチーム全体に波及し、意思決定の遅れや行動の分散を招き、組織の変革スピードを鈍化させる可能性があります。トランジションはリーダー個人の適応課題であると同時に、組織にとっての経営課題でもあるため、この適応プロセスを支援する具体的な指針が求められているのです。
¹ IMDビジネスクール調査: Watkins, M. D. (2014). Hit the Ground Running: Transitioning to New Leadership Roles. International Institute for Management Development (IMD)
トランジションを成功に導く「最初の90日」
本書は、株式会社コーチ・エィの取締役 常務執行役員である内村創氏が、自身のトランジション経験と数多くの経営層へのエグゼクティブ・コーチング実践知に基づいて執筆しました。特に、トランジションの成功を左右する「就任直後の最初の90日」をどのように過ごすべきかについて、具体的な解説がなされています。

書籍の主な内容
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なぜ優秀な人ほど変化でつまずくのか
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自分を見失わずに新しい役割に適応する方法
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コーチングという対話を通じて自己を再構築するプロセス
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トランジションの最初の90日間で実践すべきこと
こんな方におすすめです
本書は、以下のような課題を抱える役員やマネジメント層の方々に特におすすめです。
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新しい役割に就き、これまでのやり方が通用しないと感じている方
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異動先特有の文化や進め方の違いに戸惑っている方
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海外拠点への赴任後、異なる価値観を持つメンバーとの信頼関係構築に悩んでいる方
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タフアサインメントや新設部門の成功率を高めたいと考えている方
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転職や異動を経て、重要な役職への就任を控えている方
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昇進予定の部下に対し、どのような支援を行うべきか悩んでいる方
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新任役員に、早期に成果を出し組織を牽引してもらいたいと考えている方
著者について
著者の内村創氏は、株式会社コーチ・エィの取締役 常務執行役員を務め、コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)でもあります。日本IBM株式会社での大規模システム開発プロジェクト責任者やコンサルティング部門の役員補佐、オペレーション部門のマネージャーを経て、2013年にコーチ・エィに入社。現在はCEOをはじめとする経営層や次期経営層候補となるリーダーを対象に、多数のエグゼクティブ・コーチングを実施されています。
内村創氏のプロフィールはこちらでご覧いただけます。
株式会社コーチ・エィについて
株式会社コーチ・エィは、組織変革を実現するエグゼクティブ・コーチング・ファームです。1997年の創業以来、日本におけるコーチングの普及・拡大に貢献してきました。クライアントの約8割がプライム市場に上場している大企業であり、コーチ人材の開発にも注力し、これまでに1万人以上のコーチを輩出しています。
同社は2008年にコーチング研究所を設立し、エビデンス・ベーストのコーチングサービスを提供。豊富なコーチング実績の分析データをもとに、学術研究や成果の可視化に取り組んでいます。東京のほか、ニューヨーク、上海、香港、バンコクにも拠点を構え、グローバルなネットワークを拡大しています。
株式会社コーチ・エィの詳細は公式サイトをご覧ください。
書籍情報
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発売日: 2026年3月20日
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出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
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仕様: 単行本(ソフトカバー)/ 200ページ
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定価: 1,700円(税抜)


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