急成長ベンチャーの常識を覆す:Grantが「働きがいのある会社」全国10位に選出された組織設計の秘訣

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急成長と「働きがい」を両立するGrantの組織戦略

大阪に本社を置く株式会社Grant group Holdings(以下、Grant)が、Great Place To Work® Institute Japanによる2026年版「働きがいのある会社」ランキングにおいて、小規模部門で全国10位に選出されました。この評価は、同社が初参加での達成であり、特に売上前年比200%という急成長を遂げている中で実現した点において、注目に値します。

一般的に、急成長期のベンチャー企業では、制度や文化の整備が追いつかず、従業員のエンゲージメントが低下する傾向が見られます。しかしGrantは、この常識を覆し、成長と「働きがい」の両立を実現しています。その背景には、独自の組織設計と、従業員一人ひとりの「覚悟値」を高める仕組みが存在します。

2026 Best Work Places Awardのロゴが映し出されたスクリーンを背景に、2人の男性が赤いステージに立っている。

従業員の「覚悟値」を高める独自の文化

Grantが実施したGPTW調査の主要スコアは、その組織文化の特異性を明確に示しています。「成功への努力を惜しまない」が100%、「挑戦を応援し合う文化」が99%、「仕事を誇りに思う」が99%という高い数値は、単なる従業員満足度ではなく、仕事への深い当事者意識と「覚悟値」が浸透していることを物語っています。

急成長企業でしばしば見られる評価制度への不満やカルチャーの希薄化、従業員の疲弊といった問題は、Grantでは見受けられません。むしろ、成長と並行して従業員の「本気度」が向上している点が、従来の認識とは一線を画しています。

同規模企業との比較で特に高評価を得た項目として、報酬に対する納得感、利益分配の公正性、福利厚生の充実が挙げられます。これは、従業員の努力が正当に報われる仕組みが機能していることを示唆しています。

2026 Best Work Places™ Awardと書かれた大きなスクリーンを背景に、多くの人々がステージに立って記念撮影をしている様子です。

挑戦が正当に報われる「良質な成長環境」

Grantが定義する「良質な成長環境」は、以下の4つの条件で構成されています。

  • 仕事が難しいこと

  • 一緒に働く仲間が優秀であること

  • 成果と報酬が直結していること

  • 会社自体が成長し続けていること

この定義には「居心地の良さ」は含まれておらず、甘えを許さない厳しい環境設計であることがわかります。しかし、このような環境下でも離職率は低く、報酬への納得感は業界水準を上回っています。これは、挑戦する従業員がきちんと報われる仕組みが確立されているためです。人は「楽」だから続くのではなく、「納得」があるからこそ継続し、それが仕事への「やりがい」へと繋がるというGrantの考え方を裏付けています。

数人の男女がテーブルを囲み、ノートパソコンやタブレットを使って共同作業や議論をしている様子です。

自分の幸せと成長を定義する「3KM」フレームワーク

Grantには、「3KM」と呼ばれる独自のキャリア設計フレームワークがあります。これは、すべてのメンバーが半年後、1年後、3年後の中長期目標を言語化し、そこに至るまでの日々の具体的な行動レベルまで落とし込むものです。

「何のために働くのか」「どんな人生を歩みたいのか」を明確にすることで、目標達成への道筋が明らかになり、実現可能性が高まります。実際にこのフレームワークを通じて昇格を果たした従業員や、長年の夢だった家族への海外旅行を実現した従業員もいるとのことです。

この「3KM」は、上司や仲間との相互理解を深め、心理的安全性の向上、挑戦行動の増加、そして離職率の低下にも寄与しています。Grantは「居心地の良さ」を追求するのではなく、従業員が自身の夢に向かって本気で取り組める環境を提供していると言えるでしょう。

モダンなオフィス空間で、一人の男性がホワイトボードを使ってプレゼンテーションを行っています。

外部資本ゼロで実現した自己資本10倍増資

Grantは2025年9月30日付で、自己資本による増資を実施し、資本金を1,000万円から1億円へと10倍に引き上げました。特筆すべきは、この増資が「自己資本のみ」で実施された点です。国内スタートアップ企業の資金調達は、ベンチャーキャピタル(VC)やエンジェル投資家からの外部出資が主流であり、売上前年比200%という成長フェーズで外部資本に依存せず自力で増資を達成した事例は極めて稀です。

VCからの資金調達は成長の証である一方で、株主構成や経営方針への制約も生じることがあります。Grantは創業7期目にして、事業収益だけで自己資本を10倍にすることで、財務的な自律性と強固な収益体質を証明しました。この「自分たちの力で稼ぎ、自分たちの力で大きくなる」という姿勢は、資本政策においても組織文化においても一貫しています。

オフィスらしき空間で、スーツを着用した5人のビジネスパーソンが笑顔で座っています。

会社と個人の成長が重なり合う未来へ

代表取締役社長CEOの井上 真生氏は、今回の受賞について、制度や仕組み以上に、日々本気で仕事に向き合い、挑戦し続けているメンバー一人ひとりの姿勢が評価された結果であると述べています。同社は創業当初から「働きがい」は与えられるものではなく、仲間とともに創り続けるものと考えてきました。

簡単ではない仕事に挑み、優秀な仲間と切磋琢磨し、その成果が正当に報われる環境の中で、個人の成長と会社の成長が重なっていく状態を追求していく方針です。今回の評価を通過点とし、より良い成長環境を創り続けることで、社会に対しても価値を還元できる企業であり続けることを目指しています。

Grantの事例は、急成長ベンチャーが直面する組織課題に対し、いかにして「働きがい」という本質的な価値を追求し、持続的な成長を実現できるかを示す、示唆に富むものと言えるでしょう。

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この記事を書いた人

沖縄で3匹の猫たちと暮らす「沖縄の黒猫」と申します。スマホやAIの進化で色々な情報が簡単に手に入る便利な時代ですが、得た情報を実践するのは凄く難しいので、得た情報を記事にすることで色々行動出来る様になりたいと思い、サイトを運営しています。

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