AI活用で若手営業育成を「脱・属人化」:綜合キャリアオプションが実現したハイブリッドな人材育成モデル
株式会社綜合キャリアオプションは、若手営業社員の育成において長年の課題であった「属人化」を解消するため、AIロールプレイングツール「amptalk coach」を導入しました。この先進的な取り組みにより、3カ月間で約500時間もの育成時間を創出し、若手社員の営業基礎スキルを飛躍的に向上させることに成功しています。これは、AIと人間がそれぞれの役割を明確に分担し、相乗効果を生み出す「ハイブリッド育成」モデルの成功事例として注目に値します。

営業人材育成における従来の課題
キャムコムグループでは、事業拡大に伴い多様なサービスの開発やクロスセル(複合提案)を推進しており、コンサルティング要素の強い提案が求められるようになりました。しかし、それに伴い、人材派遣・人材紹介・BPO事業を展開する綜合キャリアオプションにおいても、若手人材育成には構造的な課題が顕在化していました。
提案モデルの複雑化と属人化
複合的な提案が増えるにつれて、成果を出すためのノウハウが個人の経験やセンスに依存し、その言語化や組織内での共有が困難になっていました。これにより、育成の質が個々の指導者の能力に大きく左右される状況が生じていました。
マネジメント層による指導の偏り
多様なサービスへの深い理解と的確な指導が求められる中で、メンターや上司の営業スタイルやリソースによって、若手社員への教育の質に差が生じることが課題でした。
アウトプットの質を担保する仕組みの不在
若手社員が失敗を恐れてアウトプットを躊躇する心理的ハードルに加え、それらを客観的に評価し、具体的な軌道修正を行う仕組みが不足していました。結果として、経験の浅い社員が実践的なスキルを効率的に習得することが難しい状況でした。
AIロールプレイングツール「amptalk coach」導入の背景
これらの属人的な課題に対し、綜合キャリアオプションは「テクノロジーによる仕組み化」での解決を目指しました。そこで着目されたのが、AIによる定量的なフィードバックが可能なamptalk株式会社提供のAIロールプレイングツール「amptalk coach」です。
「amptalk coach」の運用と具体的な効果
「amptalk coach」の導入にあたり、単にツールを配布するだけでなく、組織としての営業ノウハウや成功事例をプログラムに組み込むことで、より実践的な学習環境を構築しました。
営業の「正解モデル」の言語化・標準化
「良い営業とは何か」を20の指標に分解し、実力が伴わなければ高得点が出ないよう厳格な合格基準を設定しました。テレアポ、新規商談、ヒアリング、受付突破、決裁者対応など、現場のフェーズに合わせた実践的なシナリオを用意し、入社1年目から4年目の社員約170名を対象に、業務の一環として必須化しました。本部主導のプロジェクトチームが現場への定着を強力に推進した結果、以下のような効果が得られています。

時間の柔軟な活用で育成時間を捻出
24時間、場所を選ばずに何度でもロールプレイングに挑戦できる環境が、学習への心理的ハードルを大きく下げました。これにより、社員は隙間時間を活用して自律的に学習する習慣を定着させ、組織全体で3カ月間に約500時間の育成時間を新たに生み出すことに成功しました。AIは基礎的な反復練習や定量フィードバックを担う「強力な補完」として機能し、最終的なスキルチェックや合格判定は、引き続き上司が1対1で行う体制を維持しています。
「話す営業」から「聞く営業」への意識変革
AIによる客観的なスコアリングは、若手社員が自身の「提案の浅さ」や「ヒアリング不足」を自覚するきっかけとなりました。その結果、商談スタイルには明らかな変化が見られ、現在は新規営業での受注率10%向上を目標に検証が継続されています。
AIと人が共存するハイブリッド育成モデルの展望
キャムコムグループは、今回のAI導入を「人による教育の廃止」とは捉えていません。むしろ、AIと人それぞれの強みを活かしたハイブリッドな育成モデルを追求しています。

AIが担う役割は、基礎スキルの習得、論理構造のチェック、反復練習、定量評価です。一方、人が担う役割は、表情や雰囲気の読み取り、情緒的な関係構築、そしてキャリア支援といった、人間ならではの「質」の部分です。この役割分担により、圧倒的な「量」の確保と、人間ならではの「質」の向上を両立させています。今後は新入社員研修への組み込みや、マネジメント層への展開も視野に入れ、人材育成に関する多様な取り組みを継続していく方針です。
「amptalk coach」の詳細については、以下の公式HPをご覧ください。
まとめ:AIが切り拓く人材育成の新たな可能性
今回の綜合キャリアオプションの取り組みは、現代のビジネス環境において、AIがいかに人材育成の課題解決に貢献できるかを示す好例と言えます。属人化しがちな営業教育にAIを導入することで、教育の質を平準化し、効率的なスキルアップを実現できることが実証されました。管理職の皆様にとっても、このようなAIを活用したハイブリッドな育成モデルは、組織全体の営業力強化と、次世代のリーダー育成に大いに役立つ知見となるでしょう。
綜合キャリアオプションに関する情報は以下をご覧ください。


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