縮小市場でも工務店が成長するための戦略とは
現代のビジネス環境において、特に住宅市場では縮小傾向や資材高騰といった厳しい局面が続いています。このような状況下で企業が持続的に成長するためには、従来のビジネスモデルからの変革が不可欠です。この度、一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)が2月10日(火)に開催したセミナー「縮小市場でも伸びる工務店 成長戦略×AIがつくる次の10年」では、この課題に対する具体的な解決策が提示されました。
本セミナーでは、10年間で売上を10.3倍に急成長させた株式会社LIFEFUNDの白都卓磨代表取締役が登壇し、厳しい市場を勝ち抜くための「マルチブランド戦略」と、生産性を劇的に向上させる「AI経営」の具体的な実践事例が紹介されました。

成長の鍵は「住のインフラ企業」への進化とマルチブランド戦略
株式会社LIFEFUNDの白都社長は、人口減少や金利上昇といったマクロ環境の変化を冷静に分析し、単なる新築住宅会社ではなく、地域社会のあらゆる住まいの課題を解決する「住のインフラ企業」へと進化することの重要性を強調しました。
この進化を実現するための具体的な成長戦略として提唱されたのが、「マルチブランド戦略」、いわゆる「ユニクロ戦略」です。これは、顧客の年収や価値観の変化に柔軟に対応するため、多様なブランドを展開することで幅広い顧客層を獲得する手法を指します。
独自の営業・出店戦略による成約率向上
さらに、LIFEFUNDは独自の営業・出店戦略も実践しています。自社の性能を他社と比較体感できる施設「アイスワールド」の運営や、パーク型出店といった取り組みにより、成約率の向上と営業担当者の早期戦力化を同時に実現しています。これらの戦略は、顧客への提供価値を最大化し、競争優位性を確立する上で極めて有効であると言えるでしょう。
AIを経営のOSとして活用する「AI経営」
今後の企業存続の条件として、白都社長はAIを単なるツールではなく、経営のOS(オペレーティングシステム)として活用する「AI経営」による生産性の向上を提言しました。これは、社員一人当たりの売上高を1.4〜1.5倍(約1億円規模)へと引き上げることを目指す、具体的な目標設定に基づいています。

ボトムアップでAIを業務に浸透させる仕組み
AIを現場に浸透させるためには、具体的な仕組み作りが重要です。LIFEFUNDでは、以下の取り組みを通じてボトムアップでのAI活用を推進しています。
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現場の悩みを抽出する「困り事シート」の活用
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55本もの具体的なAI活用事例の共有
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社内ナレッジを学習した「AIコンシェルジュ」の導入
これらの施策により、社員が自らAIを活用し、業務効率化や生産性向上に繋げられる環境を構築しています。AIを使いこなすことは、もはや特別なスキルではなく、人手不足の時代に企業を存続・成長させるための必須条件であると白都社長は語っています。
参加者の声と今後の展望
セミナー参加者からは、「白都社長のマーケティング力と会社のブランディング戦略にブレがなく素晴らしい講演だった」「経営戦略が秀逸で、AI戦略も業界、さらには全産業的にも抜きん出ていると感じた」といった高い評価が寄せられました。
株式会社LIFEFUNDは、静岡県浜松市を拠点に、地域のあらゆる住まいの課題を解決する「住のインフラ企業」として、マルチブランド戦略とAI経営を推進しています。同社の取り組みは、住宅業界のみならず、多くの企業にとって経営革新のヒントとなるでしょう。
- 株式会社LIFEFUND 企業HP:https://lifefund-recruit.com/
一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)は、年間を通してリフォーム会社向け、地域密着の工務店向けなど多岐にわたるセミナーや視察会、交流イベントを開催し、会員企業の発展を支援しています。
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JGBA 年間イベントカレンダー:https://jgba.net/schedule/
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一般社団法人日本優良ビルダー普及協会 HP:https://jgba.net/
一般社団法人日本優良ビルダー普及協会について
地域の工務店、ビルダー、住宅設備関係の企業が集まり、共に切磋琢磨し、住宅業界を盛り上げることを目的として発足しました。会員企業の発展が住宅業界全体の発展に繋がるという考えのもと、様々な勉強会や視察会を開催しています。“リアル”にこだわった情報発信やノウハウ共有のための多角的な活動を展開しており、未会員にも情報の一部を公開しています。
【会社概要】
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社名:一般社団法人日本優良ビルダー普及協会
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本社所在地:東京都港区赤坂3-5-5 ストロング赤坂ビル4F
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代表理事:田島 亮
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設立:令和3年1月20日


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