【オフィスワーカー意識調査2025】40代・50代の働く意欲を左右する「成果・意義」と「信頼」— 生産性向上の鍵は職場環境にあり

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40代・50代の働く意欲を左右する「成果・意義」と「信頼」

株式会社イトーキ中央研究所が実施した「オフィスワーカーの意識調査2025」によると、40代・50代のオフィスワーカーが働く意欲を感じる主な要因は「成果」と「仕事の意義」、そして「信頼できる人間関係」であることが明らかになりました。これは、若年層が人間関係や裁量(じゅうりょう:自身の判断で物事を進めること)を重視する傾向とは異なる、キャリアの成熟期にある世代特有の意識構造を示唆しています。

調査から見えた世代間の「働く意欲」の相違点

今回の調査は、全国約5,000名のオフィスワーカーを対象に行われ、多様化する働きがいと出社価値の再定義を目指したものです。その中で、年代別に「働きたいと感じる時」を比較した結果、興味深い傾向が確認されています。

働きたいと感じる時

  • 20代: 「チームとのつながり」「上司・同僚との人間関係」といった人間関係が働きやすさの土台として強く意識されています。

  • 30代: 「自律的に動ける時」という裁量の大きさが、他の年代と比べて最も大きな割合を占めました。

  • 40代: 「成果が出せる実感」が全世代の中で特に重要視されています。

  • 50代: 成果に加え、「意義のある仕事である実感」が働く気持ちを支える主要因となっています。

この結果は、キャリアの段階に応じて「何に心が動くか」が変化することを示しています。管理職や専門職としてキャリアを重ねてきた40代・50代の皆様にとっては、自身の仕事が社会や組織にどのような影響を与えているか、具体的な成果として何を生み出せているかという「意味付け」が、働く上での重要なモチベーションとなっていると言えるでしょう。

働きたいと感じる時 × 年齢

「人間関係のストレス」は全世代共通の課題

一方で、働きたくなくなる要因については、世代を問わず「人間関係のストレス」が約5割と最多でした。これは、上司、部下、同僚とのコミュニケーションが、働く意欲のベースとなる重要な要素であることを示しています。特に管理職の皆様にとっては、自身の人間関係のみならず、部下の人間関係にも配慮し、ストレスの少ない職場環境を構築することが、組織全体の生産性向上に不可欠であると考えられます。

働きたくなくなる要因×年齢

生産性向上と勤続意欲を支える要素

調査では、職場環境が心理や行動に与える影響も分析されています。

職場環境支援が生産性実感に直結

職場環境が集中・協働・成長・業務効率を支援していると「そう思う」と回答した層は、82.7%が「生産性が高い」と回答しました。これは、「そう思わない」と回答した層の8.2%と比較して約10倍もの差があり、職場環境の整備が個人の生産性実感に大きく寄与することが示唆されています。

生産性実感×オフィスのパフォーマンス支援

40代・50代の勤続意欲は「信頼と意義」が軸

働き続けたいと感じる条件については、全体で「信頼できる上司や仲間と働ける」「自分の仕事の意味や目的を実感できる」が同率で最も高く、人間関係と仕事の意義が重要な要素であることが示されました。

年代別に見ると、40代では「信頼できる上司や仲間と働ける」、50代では「自分の仕事の意味や目的を実感できる」が特に高く、キャリアの後半においては、人との信頼関係や仕事の意味付けが、長期的な働きがいを支える軸となっていることが伺えます。

働き続けたい条件
働き続けたい条件×年齢

帰属意識を高める「給与+関係性+環境」の三軸

会社への帰属意識が高まる理由としては、「報酬・待遇があがること」が最も高いものの、次いで「上司・同僚との関係が良好であること」「働く場が快適で生産性があがる設計であること」が挙げられました。特に20代では「キャリアアップ」や「働く場の生産性」が重視される傾向が見られましたが、30代以降では待遇や環境の安定性が帰属意識の基盤として強く働く様子が確認されています。

このことから、帰属意識は「給与・待遇」「人間関係」「環境」の三軸で高まりやすい構造にあると言えるでしょう。

帰属意識が高まる理由
帰属意識が高まる理由 × 年齢

快適な職場環境と人材マネジメントの一体的な設計

今回の調査結果は、「環境を整えること」と「心理体験を豊かにすること」が、結果として行動や成果につながる連鎖構造を示唆しています。物理的なオフィス環境の整備だけでなく、仕事の意義や上司・同僚への信頼、自律性といった心理的な側面を育むことが、生産性向上や高い勤続意欲、帰属意識へと繋がる重要な要素であると言えるでしょう。

管理職や専門職の皆様が、自身のキャリアにおいてさらなる充実を目指す上で、そして部下の育成や組織全体の活性化を図る上で、これらの知見は非常に有益であると存じます。

詳細な調査レポートは以下よりダウンロード可能です。

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この記事を書いた人

沖縄で3匹の猫たちと暮らす「沖縄の黒猫」と申します。スマホやAIの進化で色々な情報が簡単に手に入る便利な時代ですが、得た情報を実践するのは凄く難しいので、得た情報を記事にすることで色々行動出来る様になりたいと思い、サイトを運営しています。

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