現代社会における事業変革の重要性と「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」
現代の企業経営や事業運営において、SDGs(持続可能な開発目標)、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進、カーボンニュートラル、脱炭素といった喫緊の課題への対応は不可欠です。しかし、従来の自前主義的なアプローチや、単なる情報収集に留まる活動では、組織全体の変革や新たな価値創出は困難な場合が多いのが現状です。
こうした課題に対し、国立大学法人岡山大学は、企業や自治体などと大学が共にビジョンを形成し、学内の研究シーズとニーズをマッチングさせる産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」(略称:岡大OIチャレンジ)の2026年4月期パートナー募集を開始しました。このプログラムは、新たな価値提供を目指す新規事業創出(0→1)と既存事業育成(1→10)を強力に支援するものです。

「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」とは
「岡大OIチャレンジ」は、企業等と大学の担当者が連携し、プロジェクトを共に創り上げる産学共創活動の枠組みです。特に、産学共創活動における「ビジョン形成・マッチング活動」の初期段階を強化することに重点を置いています。
従来の産学連携が抱える課題
これまでの産学連携では、企業が既存事業育成のために大学のシーズを探索する際、大学側が提示するシーズと企業ニーズが合致しない「仲人のお見合い形式」のような状況が見られました。また、新規事業創出を模索する企業が明確なビジョンやニーズを固めきれていない場合、大学や研究者へのアプローチに悩むことも少なくありませんでした。

「共創」を起点とした新しいアプローチ
「岡大OIチャレンジ」では、こうした課題を解決するため、「共に創り出す(共創)」を起点に、企業と大学の担当者がユニットを結成し、「学内活動(学内産学共創活動)」を行います。これにより、ビジョン形成とニーズ・シーズのマッチングを通じて、どのような新たな価値を社会に提供できるかを共に検討します。

活動プロセスとしては、まず共にビジョン形成を行い、プロジェクトを構築します。その中で、「企業→研究者」「研究者→企業」の双方から課題や案を提示・検討する「共創ピッチ」が開催され、より質の高い産学共創が生まれることを目指します。
ビジョン形成においては、高額なコンサルティング費用や自社リソースのみでの調査に頼るのではなく、多様な学術領域の教員や産学官出身者が多数在籍する大学組織と共に実施することで、自社のビジョンや事業戦略を客観的に捉えることが可能になります。また、大学担当者と共に学内活動を行う「共創の場」を得ることで、多くの研究者との出会いや新たな知見の発見に繋がり、事業運営に大きく寄与することが期待されます。

企業・自治体にとってのメリット
「岡大OIチャレンジ」に参加することで、企業や自治体は以下のような多岐にわたるメリットを享受できます。
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多様なリソースの活用: 新規事業やSDGs関連の取り組みにおいて、自社リソースだけでなく、大学が有する多種多様な人的・物的リソース(研究者、施設、設備など)を効果的に活用できます。
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ニーズの的確な伝達: 企業ニーズを大学担当者や研究者に直接、かつ的確に伝えることが可能になります。
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新知見の獲得: 共創ピッチでは、研究者からの提案により、企業側が予想していなかった新しい知見を得られる可能性があります。これは、既存事業育成と新規事業創出の双方に活用できます。
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人材・キャリア育成: 最新の研究を行う研究者や、多様な産学官出身の大学人らと「共に考える」機会を通じて、自社リソースだけでは得られない新たな思考や発見、繋がりを獲得し、社員の人材・キャリア育成に貢献します。
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SDGs教育機会: 社員や幹部職員に対するカーボンニュートラル、脱炭素、SDGs教育と、そのビジネスマネジメントを学ぶ貴重な機会となります。
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非営利組織の活用: 企業だけでなく、自治体などの非営利組織の方々にも本プログラムをご活用いただけます。
募集概要と留意事項
2026年4月期からの「岡大OIチャレンジ」共創活動パートナーが募集されています。ご関心のある企業、団体、自治体は、ぜひお問い合わせください。
留意事項
- 岡山大学は東京(千代田区)にも職員が駐在しており、関東圏の企業や自治体からの問い合わせにも対応可能です。
- プログラムを水面下(世間に対して非公表)で進めたいという企業側の意向がある場合、実施期間中は非公表として取り扱われます。
- 共創ピッチは、秘密保持のもと学内限定・非公開で開催されます。また、既に他の企業等と進行中の「岡大OIチャレンジ」とは、情報の漏洩や企業同士が接触しないよう、十分な配慮が行われます。
岡山大学のこれまでの取り組み
岡山大学は、長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」を掲げ、研究力・イノベーション分野の強化を推進しています。2019年6月には「岡山大学オープンイノベーション機構」を設置し、2021年10月には「岡山大学イノベーションマネジメントコア(IMaC)」へと組織改編を実施しました。さらに、内閣府「国立大学イノベーション創出環境強化事業」や文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」、国家戦略特区「デジタル田園健康特区」等の取り組みを推進しています。
2023年12月には文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、長期ビジョンへの加速と社会変革を成すための人材・組織強化を図っています。
お問い合わせ先
本プログラムは、貴社の事業を次なるステージへ押し上げ、持続可能な社会への貢献を実現するための強力なパートナーシップとなるでしょう。ご不明な点がございましたら、以下の連絡先までお問い合わせください。
岡山大学研究・イノベーション共創機構 オープンイノベーションチャレンジ担当
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TEL:086-251-7112
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E-mail:ura-info@okayama-u.ac.jp
<関東圏など(岡山県域以外)の企業や自治体等の方>
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岡山大学東京オフィス
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E-mail:ura-info@okayama-u.ac.jp
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
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岡山大学病院 新医療研究開発センター
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お問い合わせ先:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
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岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
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TEL:086-235-7983
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E-mail:ouh-csnw@adm.okayama-u.ac.jp
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
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岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
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TEL:086-251-8463
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E-mail:sangaku@okayama-u.ac.jp
<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>
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岡山大学研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(略称:チーム共用)
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TEL:086-251-8705
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FAX:086-251-7114
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E-mail:cfp@okayama-u.ac.jp
<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>
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岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部
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E-mail:start-up1@adm.okayama-u.ac.jp


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