中間管理職が抱える課題と「ENHANCE」の必要性
近年、「管理職の罰ゲーム化」という言葉を耳にすることが増えました。昇進の魅力よりも、その負担やリスクを大きく感じる方が少なくないのかもしれません。研修の現場では、「業務が多くて部下育成に時間が割けない」という声が頻繁に聞かれます。
部下が十分に育っていないために権限委譲が進まず、結果としてマネージャーが業務を抱え込む。そして、目の前の業務に追われ、部下育成に時間を割けないため、やはり部下が育たない、という悪循環に陥っているケースが見受けられます。この状況を打破するためには、「時間さえあれば部下育成ができる」という考え方から、「業務を回すプロセスの中で同時に部下の能力を高める」という視点への転換が重要です。本プログラムは、この新たな視点に基づき、特別な時間を設けずとも業務を通じて部下育成を可能にするスキルセット(知識と技能)の習得を支援するために開発されました。
「ENHANCE」のコンセプトとプログラム全体像
コンセプト:「流れに乗って磨かれる」
管理職への昇進は、キャリアにおける大きな転換点であり、困難とやりがいが混在する「急流下り」に例えられます。このダイナミックな挑戦に臨むには、適切な準備と手厚い支援が不可欠です。
まず、プレイヤーから管理職になるにあたっての心構えやマインドセット、いわばOS(オペレーティングシステム)のアップデートが求められます。プレイヤーマインドのまま管理職を担うと、「マネージングプレイヤー」(管理職の役割をこなしつつも、実態はプレイヤーのまま)が生まれてしまう可能性があるため、「マネージャーになることは、これまでの延長線上ではない」という明確な自覚が重要です。

「ENHANCE」は、この新しくなったOSに搭載する「アプリ」のような位置づけです。マネジメントキャリアという急流を乗りこなすためのスキルセットとして、特に「会議運営」と「個別面談」という二つのスキルに焦点を絞り、これらを磨き上げていきます。
プログラムの全体像
本プログラムは、以下の3つのモジュールで構成されています。会議の運営の基礎と、部下との個別面談の効果的な進め方を反復訓練を通じて習得します。その上で、マネージャー自身の業務の一部を部下へ権限委譲する際、それを「やらされ感」ではなく、メンバー自身の能力開発やキャリア形成に整合させる方法を学びます。

会議や面談といった必須業務を単に「こなす」だけでなく、OJT(On-the-Job Training)の場として機能させることで、「他者を通じて事を成す」という本来のマネジメントに注力できるようになることを目指しています。
「ENHANCE」導入による期待される効果
本プログラムの導入により、マネージャー、チームメンバー、そして会社・組織それぞれに具体的な効果が期待されます。

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マネージャー:定例会議などの見直しによるミーティング時間の圧縮、メンバーへの権限委譲による業務負荷の軽減、1on1などのマンネリ化の解消。
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チームメンバー:ジョブ・クラフティング(自身の仕事に対する認識や行動を主体的に変えること)による自己効力感の向上、低付加価値業務の圧縮による時間の捻出、キャリアビジョンの明確化。
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会社・組織:意思決定の促進による戦略推進の実効性向上、社員のジョブ・エンゲージメント(仕事への積極的な関与や熱意)向上、管理職を志向するメンバーの増加。
開発者は、「ENHANCE」という言葉が「強化する」だけでなく、宝石などを「磨き上げる」という意味合いでも用いられることに触れ、マネージャー自身が既に持っているスキルをさらに磨き上げていくことを目指していると述べています。会議や面談を、単なる儀式や義務ではなく、効果的な育成の場へと変革することで、「業績管理と部下育成を同時に実現できる」という認識転換を促したいと考えているとのことです。
中間管理職は組織の要であり、重要な役割を担う存在です。彼らを支援し、組織を強化することが本プログラムの目的です。
その他の管理職向け研修ラインナップ
インパクトジャパンでは、「ENHANCE」以外にも、管理職向けの様々なプログラムを提供しています。
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新任管理職向けプログラム「MAJOR UPDATE」
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既任管理職向けプログラム「CONTEXT SENSITIVE LEADERSHIP」
インパクトジャパン株式会社について
インパクトジャパン株式会社は、1980年にイギリスで創業し、日本では1990年から活動を開始しました。Google、SONY、J&Jをはじめとする約400社のグローバル企業や多種多様な国内企業に対し、リーダーシップ・チーム開発の研修事業、チェンジマネジメントのコンサルティング事業を提供しています。知識的な理解に留まらない「感覚的理解」を促進する独自の経験学習メソッドが特長です。「人と人、人と組織、組織と組織の相互作用を通じて、新しい価値を創造する」ことをミッションとして掲げ、社会課題への取り組み「リーダーシップ・エコシステム(R)」では、文部科学省の令和6年度「青少年の体験活動推進企業表彰」中小企業部門優秀賞を受賞しています。詳細については、以下のウェブページよりご確認ください。
https://www.impactinternational.com/jp
*リーダーシップ・エコシステム および Leadership Eco System は、インパクトジャパン株式会社の登録商標です。


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