新刊『らしさは、カルチャーになる。』が示す、組織と個人の幸福を両立させる新たな経営哲学
本書は、2万人の転職に向き合った経験を持つ株式会社エイトシークエンス代表の小山友一氏が、従来の組織運営に代わる「らしさ経営」の実践を通して得た知見を凝縮したものです。小山氏は、リクルート時代の経験から抱いた「人は、もっと自然体で働ける」という信念を原点に、「らしさによる、自然体な幸せの実現」をパーパス(存在意義)として掲げ、分業制・数値主義・上意下達といった旧来の組織形態に代わる“新しい働くかたち”を追求してきました。
「らしさ経営」とは何か?
「らしさ経営」の核心は、一人ひとりの「らしさ」を組織文化の中核に据え、成果主義からカルチャー主義への転換を図る点にあります。これは、単なる経営論に留まらず、個人の「生き方」そのものに焦点を当て、「人が幸せに働く」ための経営のプラットフォームを築くことを目指しています。本書では、以下のポイントが提示されています。
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“らしさ”を企業文化の中核に据えるという新しい経営観の提示
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成果主義からカルチャー主義への転換を描くドキュメント
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成功だけではなく失敗談も含めた、異色の経営書
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働くを「暮らす」に、組織を「まち」として捉える発想
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2万人の転職支援を経て導き出した、働く人の幸福の条件

実践から学ぶ、カルチャー設計の具体例
本書では、エイトシークエンスで実際に行われたカルチャー設計のプロセスが、成功談も失敗談も包み隠さず紹介されています。具体的には、メンバーの対話、共体験、リフレクション型1on1(個人の内省を促す面談形式)、評価制度の見直しなどが挙げられます。これらの実践的なアプローチは、「モチベーションは会社が上げるものではない」「出る杭を叩かず育てる」「心理的安全性は仕組みより関係性でつくる」といった、働く意味を静かに問い直す小山氏の言葉と共に、読者に深い示唆を与えるでしょう。
ルールを超え、カルチャーで導くマネジメント
小山氏は、「ルールではなく、カルチャーによるマネジメント」を重視しています。ルールは特定の条件下での唯一解を規定し、メンバーの思考を狭める可能性があります。一方、カルチャーを軸に判断することで、メンバーは自ら考え、行動の幅を広げ、「らしさ」を全開にして働けるようになると述べられています。この考え方は、組織が自律性を促し、個々の創造性を最大限に発揮できる環境づくりの基盤となります。

エイトシークエンスの企業ミッション「人の心を言葉にし、自分で自分をしあわせにできる社会をつくる」は、あえて抽象度を高めて設定されています。これは、具体的なビジョンを会社が一方的に定めるのではなく、メンバー一人ひとりの動機から自然に生まれてくるものと捉えているためです。多様な動機が組織の豊かさであり、それがエイトシークエンスが目指すカルチャーの根幹にあるのです。
書籍情報と著者について
書籍情報

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書名: らしさは、カルチャーになる。
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著者: 小山 友一
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定価: 1760円(税込)
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体裁: 四六版
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ページ数: 262ページ
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ISBN: 978491116006
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発行所: 株式会社ブックダム
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発売元: 日販アイ・ピー・エス株式会社
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発売日: 2025年12月01日
詳細情報はこちらからご確認いただけます。
著者情報

小山 友一(こやま・ゆういち)
株式会社エイトシークエンス代表取締役。大阪大学工学部を卒業後、東証一部上場の通信販売企業で経営企画として新規事業推進および上場プロジェクトへ参画。その後、大手リクルーティングファームにて消費財、アパレル、日用品、サービス業、インターネット関連の大手上場企業から中小ベンチャー企業まで幅広い企業を担当し、経営幹部人材の提案を中心に、新領域マーケット創造に注力しました。
2011年6月にエイトシークエンスを設立し、「しあわせに生きる世界の探求」を開始。「しあわせそのものは、自然に生まれるものである」という信念のもと、組織に所属するメンバー一人ひとりが自分らしく自然体で暮らし、『今の自分が“幸せ”』と実感できる組織の実現を目指しています。


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